親戚のお見舞いに行くか行くまいか迷っている理由

お見舞い品

親戚の大叔父が認知症になり、外を徘徊中に転んで骨折してしまい、入院することになった。父と母がお見舞いに行ったそうだけど、やはり記憶が途切れ途切れなので、会話にならず、結局殆ど意志の疎通ができないまま帰ってきたそうだ。子供のいない大叔父夫婦にはとても可愛がってもらえたし、やはり高齢だからいつ何が起こるかわからないのでお見舞いに行きたいと思いつつも、ためらってしまう気持ちも実はあった。その理由は前回大叔父の家を訪れたときにさかのぼる。

大叔父が認知症になってしばらくの間、私は出産やら仕事やらで大叔父に会うことができなかった。結局2年ぶりに会ったときには、当然かもしれないけれど、大叔父の記憶から私は抜け落ちているようだった。私の両親のことですら忘れることが多いらしいから、当たり前と言えば当たり前なのだけど…。私が大叔父に「久しぶりだね」と声をかけると、大叔父はキョトンとした顔で、周囲にいた大叔母や私の両親に、「この人誰?」と聞いた。
(参考:本格派の坦々麺を作ってみた

少しショックだったけれど、認知症とはこういうことだと覚悟をしてきたから、こんなことくらいじゃめげない。私は構わず、「Y子(私の名前)だよ、覚えてない?」と声をかけた。すると大叔父は一瞬びっくりしたような顔をしたものの、「Y子はこんなんじゃない」と、認知症とは思えないくらいきっぱりと、はっきりとした口調で言ったのだった。こんなん?そういえば、今目の前でY子と名乗るその女は、大叔父の知っているY子よりも20kg以上太っている。例え大叔父が認知症でなかったとしても、私のことをY子だと認識できたかどうか、定かではない。軽いめまいを覚えながら、次に大叔父に会うときまでには、元の20kg以上痩せたY子になって現れようと思ったのだったが…。結局今日にいたるまで、Y子の体型は変わらないままだ。勇気を出して会いにいくか、またダイエットを頑張るか逡巡している。